昨日、外食して、レストランを出たところで、隣りに
座っていたカップルが追いかけてきて、声をかけてきた。
二人ともマスクをしていた。
「小林よしのりさんですね、写真を撮らせてください」と言われ、
感じのいい男女だったからOKした。
熱烈なファンだと説明していたが、その時わしが考えていた
のは、「マスクをしてなかったので良かった~~~!」だ。
彼氏がマスクをとって、わしの横に並んだ。
『ゴー宣』で主張している通り、マスクをしてないわしを
見られて安堵した。
「どうだね、君?わしは作品で主張している通り、マスクなど
せずに威風堂々と風を切って歩いているんだよ。インスタ映え
するだろう。ぬふふふふふ・・・・」
それがわしの心の声だった。
こういうことがあるから、マスクは出来ないのだ。
ところがそこからホテルを通り抜けて、玄関からタクシーに
乗ろうとしたら、従業員に「マスクの着用をお願いします」と
言われ、いやいやながら「コロナ君マスク」をした。
すぐ顎にかけて、鼻も口も出したけど、それでも天下の
小林よしのり様がマスクで顎を隠しただけでも屈辱だ。
ホテルを通り抜け、タクシーに乗るときもマスクをしな
ければタクシーが寄って来ない。
タクシーに乗って、ことさらコロナの話題で会話をし、
「コロナなんかもう終わってるじゃん。いつみんなマスク
を外すんだ?くだらないなぁ」と運転手に聞こえるように
話す。
わしだって書籍ならば、「マスクは無意味」と全力で主張
できるが、現実世界では、セコイ戦いしかできない。
人々はマスクを徐々に外すのだろうか?
一気に外すのだろうか?
これからはその観察が楽しみでもあるな。